手法

試作は、紙でもいい

作り込む前に確かめられることは、思っているより多い。

「まず開発しないと」は、たいてい早い

新しいサービスを考えた段階で、開発の見積もりを取り始める方は多いです。しかし、その前に確かめられることが残っています。

試作の目的は、完成品に近づけることではありません。仮説が成り立つかどうかを、最小の手間で確かめることです。そのためなら、紙のワークシートでも、手作業でも構いません。

実際、検証の段階では紙でも十分に成立します。使う人が理解できるか、操作に迷わないか、想定した行動が起きるか、続けられそうか。これらは、作り込む前に分かります。

最小限で確かめる

盛り込みたい機能は必ず増えます。そこを削るのが設計です。

たとえば習慣化を支援する仕組みを作るとき、通知と記録だけの試作で仮説は確かめられます。得点の仕組みや外部サービスとの連携まで含めた完成版は、この段階では必要ありません。

「核になる機能だけで仮説を検証できるか」 を基準にすると、作るものが決まります。

形は、使う人に合わせる

紙が常に正解というわけではありません。使う人が何に慣れているか、どうすれば手に取りやすいかで決まります。

つくるもの 向いている形
考えを整理する道具 紙のワークシート
子ども向けの学習 ボードゲームの形
若い世代の行動変容 スマートフォン
現場での記録 紙の記録用紙、簡単な入力画面

媒体は目的から決まるもので、新しいほど良いわけではありません。

一人に使ってもらうだけでいい

試作ができたら、実際の使用者に触ってもらいます。大人数は要りません。一人が使う様子を横で見ているだけで、大量の気づきが得られます。

完成を目指さず、回す
  1. 最小限で作る 核になる機能だけ
  2. 使ってもらう 一人で十分
  3. 気づきを拾う 迷った箇所、続かない理由
  4. 直す そしてまた試す

完成を目指すより、使いやすさと効果を少しずつ高めていく進め方のほうが、結果的に早く着地します。

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